便乗詐欺にご用心
「Windows 8」の発売記念キャンペーン終了に便乗する偽ソフト
Security NEXT – 2013/01/31
やはり出ました。
Microsoftは、「Windows 8」へのアップグレードを6000円弱の特別価格にて提供するキャンペーンを1月末で終了し、2月より2万円台の通常価格に戻っていますが、これに便乗したと見られるサイバー攻撃が発生しているそうです。
Trend Microによれば、「無料でWindows 8を有効にできる」などと騙し、個人情報を入力させ、特定の番号に「SMS」を送信させようとする偽ソフト「アクティベータ」を複数確認したということです。
「SMS」というのは「ショートメッセージサービス」の略で、携帯電話番号を宛先アドレスとしてメッセージを送受信するサービスですが、これが個人情報窃取の手段として利用されたのには、少額であれば銀行口座を持たなくても安価な手数料で送金決済ができる仕組みとして、特に開発途上国で広がっているという背景があるようです。
Trend Micro社では、「Windows 8」関連ではこの他にも、偽セキュリティ対策ソフトやフィッシング攻撃、ライセンスキー生成ツールなど、個人情報や金銭を騙し取る攻撃が確認されているとして注意を呼びかけているのですが、このような「便乗詐欺」が横行する、そしてそれに引っかかってしまう人がいるのは、Microsoft社が設定する販売価格も原因のひとつなのではないでしょうか。
Windows8PはXp・Vista・Win7からのアップグレード版でも1万5千円弱、Pro版だと2万7千円（いずれもMicrosoftストア価格、PC1台あたり）ですが、MacOS（Mountain Lion）は、同一アカウントのユーザーであれば何台でも1,700円と、その差は歴然です。
Apple社はハードウェアメーカーでMicrosoft社はソフトウェアメーカーという違いはあるものの、OSやビジネスソフトウェアの世界では圧倒的なシェアを誇るMicrosoft社製品ですから、頻繁なアップグレードに新機能を盛り込んで旧版を次々に陳腐化させ、ユーザーはその度に高額な出費を強いられた挙げ句に便乗詐欺の被害に会うというこの構図、何とかなりませんか？
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