スパム攻撃は平日へシフト、休日は25％減 – 火曜日と水曜日がピーク
Security NEXT – 2013/05/09

シスコシステムズによると、マルウェアやスパムなど、2012年におけるセキュリティの脅威動向で、スパム送信の動向としては、流通量が前年を18％下回ったうえ、火曜日と水曜日にピークを迎え、休日は平日に比べて25％も少ないということが分かりました。
平日にスパムが送信される傾向が強く、コンシューマー全般に送りつける攻撃から、ビジネスユーザーなど、特定のターゲットを狙う攻撃へシフトしている傾向が伺える、ということです。

スパム送信をやっている人は、少し余裕が出てきて、土日はしっかりと休むライフスタイルが定着した、ということなのでしょうか。

一方のマルウェアの出現については、前年比で大きな変化は見られず、さまざまなジャンルの正規サイト上でマルウェアに遭遇するケースがあとを絶たたない状況が続いています。

シスコシステムズといえば、ルーターやイーサネットスイッチなど、コンピューターネットワーク機器の開発と販売で知られていますが、その事業の一環として、ネットワークセキュリティ関連機器も扱っており、今回の発表も、同社のサービスである「Security Intelligence Operations（SIO）」で監視している約160万のエンドポイントなどで検知した脅威の動向について分析したということです。

同社では、最新の脅威を悪用するケースでは、被害に気が付かれないよう感染を拡大させる傾向があり、業界や国や規模などに関係なく攻撃の対象になっていると分析しているほか、クラウドやモバイルの活用など、ビジネススタイルが変化している状況のもと、あらたな脅威が増加していることに警鐘を鳴らしています。

このコラムでは何度も触れていますが、このような「脅威」が一挙に消滅することはあり得ない話である以上、ユーザーとしては、情報セキュリティの基本を良く理解し、愚直に対策を講じていくほかに解決方法はないものであることを、常に意識していなければいけません。

 

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