2012年第2四半期のクレジットカード不正使用被害、前四半期より減少

2012年第2四半期のクレジットカード不正使用被害、前四半期より減少(日本クレジット協会)
ScanNetSecurity 9月28日(金)18時15分配信

社団法人日本クレジット協会は9月28日、2012年第2四半期(4月から6月)におけるクレジットカード不正使用被害の集計値を取りまとめ、発表した。

この期間の不正使用被害額は14.5億円で前年比15.2%の減少、不正使用被害額に占める偽造被害額は5.2億円で同7.1%の減少だという。

被害が減少したとは言え、14億円に5億円?
たった3ヶ月で??
桁が違いますな…

実は筆者も被害にあったことがある。

クレジット会社から「この様な買い物をした記憶がありますか?」と連絡があった。

カード所有者である筆者の購入パターンと異なる請求があったので、念のために確認したと言う。

身に覚えのない話だと伝えると、請求が発生しないように手を打ってくれて、直接の被害は発生しなかった。

安心した一方で、クレジット会社がそこまで消費者の行動パターンを分析している現実を知り、恐ろしさも感じた。

さて、この場合の被害者は誰だろう?

情報を悪用された筆者は、結局のところ経済的被害は被っていない。

商品を販売した商店には、クレジット会社が代価を支払っているから、被害者ではない。

クレジット会社は、おそらく商店に支払った代金が、保険金で補填されたことだろう
から、被害者でありながら結果的に経済的損失は被っていない。

保険会社は保険金を支払うが、その原資は保険料収入から得られている。

もっとも、損害額が激増すれば保険会社の支払いが増大し、損失を被るかも知れない。

しかし、そうなれば、保険料を引き上げて補填することだろう。

つまり、被害は消費者全般に広く薄く分配されている訳だ。

ひとり、得をした者は明らかであるが、被害は無数に振り分けられ、意識の彼方に葬り去られる。

世の中、うまく回るように出来ているものだなあ。

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