減ってるようで実は増えてる
フィッシング攻撃が3万件を下回る – EMCまとめ
Security NEXT – 2013/02/04
EMCジャパンRSA事業本部が、2012年12月に把握したフィッシング攻撃の状況を取りまとめたところ、一時的に4万件へと増加した11月から大きく減少し、2万件台へ縮小したということです。
これまで、11月は4万1834件と一時的に上昇したものの、9月以降3万件台で推移していて、12月には9カ月ぶりに3万件を割り込んだとのことで、12月のフィッシング攻撃2万9581件は、ピークに達した7月から半減しているとのことです。
これを減少傾向にあると言えれば良いのですが、そう簡単な話ではないようで、先週末には、同じEMCジャパンRSA事業本部の発表で、「2012年のフィッシング攻撃、前年の1.5倍に拡大」(Security NEXT – 2013/02/01 )というタイトルのニュースが流れていますから、発生件数が多いことには変わりはないみたいです。
こちらの「バッドニュース」によると、2012年のフィッシング攻撃は前年比59%増の44万5千件ですから、月平均3万7千件となり、今回の「グッドニュース」で言うとおり、12月単月では月平均を下回ったことになりますが、2011年基準に戻すと月平均は2万3千件という計算になりますから、残念ながらまだ前年比では上昇傾向から抜け出ていないと言わざるを得ません。
2013年明けた1月の件数が、さらに前月を下回り、攻撃減少が継続してくれることを祈っていますが、仮にこの祈りが叶ったとしても、ユーザーとしては引き続き気を抜かず、フィッシング攻撃に引っ掛からないよう緊張感をもってネットライフを楽しまなければなりません。
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